住友商事ケミカルを選んだ理由は？
兄や親戚がメーカーに勤めており、私もおのずとものづくりに関わる仕事に就きたいと考えていました。そこで、ものづくりの根幹にかかわる化学業界に興味を持ち、化学メーカーを中心に就職活動を行っていたところ、化学商社にも興味が広がり、縁あって当社へ入社しました。
面接は、最初に「うまく話そうとしないで、質問に対して素直に答えてください。華々しい経験や人から褒められるような理由でなくても大丈夫」と言われたことが印象に残っています。経歴よりも私の考え方や価値観を見てくれる会社なのだなと感じ、リラックスして面接を受けることができました。
面接では、あまり学生時代のサークルの活動を聞かれませんでしたが、200人規模のサークルで、メーリングリストで全員に連絡する役割を担っていました。200人全員が理解できる明快な文章を書くことを心がけていたことが、相手にわかりやすく伝えて、アクションを求めるビジネスメールで生きていると感じています。
今の仕事内容は？
現在は機能材料グループに所属し、接着材の原料や接着性を高める添加剤、輻射効果のある放熱塗料などの国内・輸出取引を担当しています。
放熱塗料は、当社が製品の処方や製法等を保有し、メーカーポジションで拡販を進めている新規ビジネスです。そのため、技術者の方から専門的な質問を受けたり、どこで製造し、どのように流通させ、何に使用できるか、といった商流を創り出すプロセスに関わったり、既存取引ではなかなか経験できないことにも携わっています。
新規取引では自らアクションを起こすのはもちろんのこと、相手を動かすことの難しさを実感しています。どうしたら案件を前進させることができるか、相手の求めることや市況を見極め、取引先ごとにアプローチを変えていかなければなりません。業務を進めるにあたって、今は上司から指示を受けたり、周囲の先輩に教えていただいたりすることが多いですが、将来に向けて一つ一つ経験を積んでいく時期だと思うので、しっかりと自分で理解し、納得しながら業務に取り組んでいます。
大変なことや、やりがいを感じる瞬間は？
入社1年目の終わりに、取引先へのプレゼンを担当する機会がありました。事前に発表する内容の流れを決めると、自分の考えが整理されるので、その後の仕事もスムーズに進みます。プレゼン資料や内容を褒めていただき、その後は、社内外を問わず、プレゼンを任されるようになりました。
初めての海外出張は入社2年目で、デュッセルドルフの国際プラスチック・ゴム産業展への1週間ほどの出展でした。通常は取引先メーカーが展示会に出展し、商社はそのサポートの役割を担いますが、今回は当社が主体となって開発を担う商品を紹介するため、当社のブースを構えることになりました。メンバー全員にとって初めてのイベントであったため、出張前はメンバーの意向や意見を聞いて、ブース施工会社とデザインを調整したり、展示資料を作成したりと、ゼロから作り上げるため、何もかも手探りで進めていかなければならないところが非常に苦労しました。現地に着くと、日本から発注した通りのブースができ上がっており、感無量でした。展示会期間中は、展示ブースを訪れる方からの質問に答えたり、わからない質問は他のメンバーに取り次いだりなど、メンバーと一緒に無事に展示会をやり遂げることができ、貴重な体験ができたと感じています。
将来の目標は？
今は、新規案件を担当したり、プレゼンを任されたりと、幅広く業務を担当しているため、正直なところ、日々業務をこなすのが精いっぱいのときもあります。まずは、着実に1人前になるため、自分で考え、ある程度の業務範囲をこなせるよう、あらゆることを吸収していきたいと思っています。
自信をもって仕事を進められるようになったら、心にも余裕が生まれ、周囲へ安心感を与え、様々なことに気を遣い、他の人から一緒に仕事をしたいと思われるような魅力ある人を目指しています。
