今までのキャリアは？
電子部品・機器を取り扱う商社に新卒で入社し、1年目に法務部門で契約書に関わる業務を担当した後、10年目まで営業部門で経験を積み、2019年にキャリア採用で当社の合成樹脂部門に営業職として入社しました。
異なる業界へ転職し、これからさらに成長していこうと気持ちを高めていた矢先にコロナが蔓延してしまい、ここ数年は不安な気持ちがありました。取引先とのコミュニケーションが対面からWebや電話に切り替わり、相手の空気感を肌で感じられず、戸惑うこともありました。しかし、対面よりも高頻度で接触できるチャンスだとポジティブに捉え、積極的に電話をかけ相手の声の変化を感じとったり、旬の話題を織り込んで会話をしたりと、コミュニケーションを絶やさないように心がけました。いまはどんなツールであっても、雑談を交えた会話が自然と広がるようになり、コロナ禍であっても取引先の方々と十分に関係を築くことができるようになったと感じています。この経験から、「誠実」「迅速」「気づき」が大切であると実感しました。相手方の依頼や要求をしっかりと受け止め、それに応えられるよう、いたずらに時間を費やすことなく判断し、確実に対応したことで、取引先との結びつきが強くなった実感があります。今は、関係強化の先にある新たな商売のヒントが掴めるのではないかと奔走しています。
やりがいや醍醐味を感じる瞬間は？
既存取引を拡大できる新たな案件に携わったり、新規ビジネスを作り上げたりしたときには、やはり営業としての最大のやりがいを感じます。
営業職に求められるスキルは色々あると思いますが、なかでも「情報力」と「立ち回り力」は商社の営業として重要視されると考えています。例えば、販売先で新しい事業が立ち上がることになった場合には、既存の取引部署の垣根を超え、その詳細やトレンドをいち早く掴む「情報力」を基に、当社が何を提案できるのか、材料のニーズを模索したり仕入先と戦略を練ったりして新たな商機をつくっていきます。また、販売先と仕入先の間に入り、異なる双方の主張に対して、商社の「立ち回り力」を基に、課題を解決していく必要があります。重要な局面になるほど、双方の立場の差は如実に浮き彫りとなるので、それぞれの主張を踏まえて譲れない点や妥協できる点を探り、両者にいかに満足してもらえるかがポイントになります。
難しい局面に立つことも多々ありますが、苦労しながらも関係各社とのコミュニケーションがうまくいったときには営業としての醍醐味を感じます。
将来の目標は？
今は、社会的な課題を解決し、SDGsに資する事業でなければ、存続し難くなっています。身近なところではコンビニやスーパーのレジ袋が有料になり、ストローが紙製に代わるなど、世の中は石油化学品への過度の依存から脱却しようとしています。私が所属する合成樹脂部門でも、従来のプラスチックではなく、バイオ由来のプラスチックに徐々に変化し、リサイクル活動がより活発になることが予想されます。そのため、今は、新たなプラスチックのリサイクルに関連したビジネスに取り組んでいます。住友商事のグループとも連携し商社の情報力とネットワークを活用し、ビジネスチャンスを探っているところです。
ビジネスの構築は、海外とのネットワークも欠かせないので、将来は、海外での駐在を通じて経験を積み、営業としての知見を深めつつ、当社ならではの付加価値を提供し続けられるようなビジネスパーソンを目指していきたいです。
当社へ入社を希望する方へのメッセージをお願いします！
前職の独立系商社と比較すると、当社では住友商事グループの幅広いネットワークを利用できる点が大きな違いで、提案力の違いにつながり、魅力に感じています。新規ビジネスをゼロからスタートする際にも、国内外のグループ会社の人脈や膨大な情報量を活かしながら事業を進めていくことができるため、環境が整っていると思います。
化学品を扱うため、法令遵守は基本ですが、何事にも真摯な姿勢で取り組む社員の姿勢は学ぶところが多く、社内には誠実な人が多い印象です。新卒、経験者採用にかかわらず、社内の社員の考え方や取り組みから受ける刺激も多く、自身のキャリア形成の糧になるのではないかと思います。国内にとどまらず、海外でも新しいことに挑戦してみたいと考えている方は、ぜひ当社でチャレンジしてみてください！
